首の動きが悪いと自律神経に影響が出るの?
目次
首の動きが悪くなると自律神経にどう影響するのか?
私たちの体の中でも、首(頸椎)は重要な役割を果たしています。特に上部頸椎(C1、C2)は、頭を支え、動かすだけでなく、脳と体をつなぐ神経の橋渡し役でもあります。しかし、この上部頸椎が歪んでしまうと、首の可動域が制限されるだけでなく、自律神経にも大きな影響を与える可能性があります。
上部頸椎の歪みと首の動きの関係
上部頸椎が歪むと、以下のような現象が起きることがあります。
- 首を動かしにくくなる 上部頸椎のC1(環椎)やC2(軸椎)が正常な位置からずれると、首を回す、傾ける、前後に動かすといった動作が制限されます。
- 筋肉の緊張が高まる 頸椎の歪みによって、首周りの筋肉(後頭骨筋や胸鎖乳突筋など)が過剰に緊張し、さらなる可動域の低下を引き起こします。
- 神経や血管への圧迫 上部頸椎の歪みにより、椎骨動脈や静脈が圧迫されることで、脳への血流が悪化し、頭痛やめまいが起こりやすくなります。
自律神経への影響
首の可動域が悪くなることで、自律神経にどのような影響が出るのでしょうか?
1. 交感神経の過剰な刺激
上部頸椎が歪むことで、交感神経が過剰に刺激される場合があります。これにより以下の症状が引き起こされることがあります。
- 心拍数の上昇
- 血圧の上昇
- 手足の冷え
- 常に緊張した状態が続く
2. 副交感神経の抑制
本来、副交感神経が優位になるとリラックスした状態になります。しかし、上部頸椎の歪みによる影響で副交感神経が働きにくくなると、以下の問題が生じることがあります。
- 睡眠障害(不眠や眠りが浅い)
- 消化器系の不調(便秘や下痢)
- 疲労感の蓄積
3. 血流と酸素供給の低下
椎骨動脈や静脈が圧迫されると、脳への血流が制限され、酸素不足に陥ります。これが原因で、頭痛、めまい、耳鳴りなどが引き起こされるだけでなく、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
4. 内臓機能の乱れ
上部頸椎は迷走神経とも密接な関係があります。この迷走神経は胃や腸、心臓などの内臓をコントロールしているため、首の歪みが内臓機能に影響を与え、例えば胃の痛みや動悸を引き起こすことがあります。
上部頸椎を整えることで得られる効果
上部頸椎の歪みを整えることで、首の可動域が改善され、自律神経のバランスを取り戻すことが期待できます。
- リラックス効果: 副交感神経が働きやすくなり、心身ともにリラックスできます。
- 血流の改善: 脳への血流がスムーズになり、頭痛やめまいが軽減されます。
- 内臓機能の向上: 消化器系や心臓の働きが正常化し、不調が改善されます。
イネイト活性療法で根本改善を目指しましょう
当院では、イネイト活性療法を通じて上部頸椎の歪みを丁寧に調整し、首の可動域や自律神経のバランスを整えるサポートを行っています。
自律神経の不調や首の動きにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。身体の内側から健康を取り戻し、日々をもっと快適に過ごしましょう。
※監修:柔道整復師・鍼灸師 尾股朝治